「神棚封じ(かみだなふうじ)」は、家族が亡くなった際に神棚を封じる神道の儀式です。これは、死を「穢れ(けがれ)」と捉える神道の考え方に基づき、神様に穢れが及ばないようにするために行われます
神棚封じの目的
神道では、死を「穢れ」として捉え、神様が穢れに触れると力を失うと考えられています。そのため、家族が亡くなった際には、神棚を封じて神様を穢れから守る必要があります
神棚封じの方法
- 神棚の神様に挨拶し、家族の誰が亡くなったかを報告します。
- 神棚に供えてある御神酒や米、塩、榊などのお供え物を下げます。
- 神棚の扉を閉めます。扉がない場合は、次の手順に進みます。
- 白い半紙(コピー用紙でも可)を神棚の正面に貼り、神棚を覆います。しめ縄がある場合は、その上から半紙を貼ります。
- 半紙を貼る際は、神棚を傷つけないようにセロハンテープなどを使用します。
神棚封じは、できれば死の穢れが及んでいない第三者が行うのが望ましいとされていますが、難しい場合は遺族が行っても構いません。その際は、塩で身を清めてから行うと良いでしょう
神棚封じの期間
神棚封じの期間は、神道では50日間(五十日祭まで)、仏教では49日間(四十九日法要まで)とされています。この期間中は、神棚へのお参りやお供えは控えます
神棚封じを解く方法
- 神棚の神様に挨拶し、忌明けを報告します。
- 神棚の扉を開けます。
- お供え物や榊を再び供えます。
神棚封じを解く際も、塩で身を清めてから行うと良いでしょう 。
