クリスマスで振る舞われる食事のマナーから大切な人へ送るプレゼントの選び方まで葬儀のプロであり、接遇のプロでもある私たちが3分で説明します。どなたでも安心して学ぶことができます。
そもそもクリスマスとは??
クリスマス(Christmas)の語源は、「Christ(キリスト)+ Mass(ミサ・礼拝)」
つまり、「キリストの誕生を祝うミサ」の意味を指します。
しかしながら、ここからが歴史として非常に興味深いところで、キリストの誕生日=12月25日 は、聖書に記されていません。 この日付が決まるまでに、宗教的・文化的な要素が複雑に絡み合っています。
12月25日が選ばれた理由
4世紀のローマ帝国時代、12月25日は“冬至祭(太陽の復活祭)” に当たる重要な祝日でした。「ミトラ教(太陽神ミトラ)のお祭り」の太陽が最も弱まり、再び力を取り戻す日(冬至)を祝うものや「ローマの農耕祭サトゥルナリア」の人々はプレゼントを交換し、家を飾り、宴を楽しんだものが、キリスト教が広がるにつれ、異教の太陽神信仰から人々をキリスト教へ自然に誘導するため、そのまま12月25日を“キリストの誕生日”と位置づけたと考えられています。そして、313年にローマ皇帝コンスタンティヌス1世がキリスト教を公認。 このときに12月25日がキリスト教の祝日として広く定着していきました。
クリスマス文化の発展
〇ツリーの起源はゲルマン神話の常緑樹崇拝、または中世の「パラダイスツリー」とされます。
〇サンタクロースは、4世紀の司教「聖ニコラウス」(慈善家)が起源でオランダ人移民がアメリカへ伝え、19〜20世紀に今の姿(赤い服、白いヒゲ)で定着しました。
〇クリスマスプレゼントは、サトゥルナリア祭の名残とされています。
日本にクリスマスが伝わった歴史
1549年(天文18年)にフランシスコ・ザビエルが来日したときが初めてとされています。
ザビエルが布教したキリシタンたちが「御公現の祝」や「聖誕祭」としてクリスマスを祝ったとされておりますが、現在のような商業的な雰囲気とはまったく違っていたとされています。江戸時代の禁教により一時的にキリスト教(クリスマス含む)が消滅しますが、明治時代に入り、外国人居留地ができたことから、そこに住む欧米人がクリスマスを祝ったことで日本に再びクリスマス文化が入ってきます。そして、1860年代から横浜・神戸・長崎などの居留地でクリスマスパーティーが開催され、洋風のケーキ、ツリー、贈り物交換など“現代クリスマス”の原型が誕生されたと言われております。1900年代に入ると三越・松屋などのデパートがクリスマス飾り・玩具・ケーキの販売を開始して現在に至っております。
クリスマスの食事マナー(日本の家庭向け限定)
① 気遣い・言葉のマナー
・食卓につく前に「メリークリスマス」「いただきます」を一声添える
・招待された場合は、手土産(スイーツ・ワイン・お花など)を持参
・食卓に集まった全員がそろってから食べ始める
クリスマスは「家族愛」「感謝」がテーマなので、言葉がけや雰囲気作りが最大のマナーとなります。
② 料理の取り分け方
日本の家庭では、クリスマス料理は取り分け式が多いので、以下のことを注意するとよいでしょう。
・ローストチキンやピザ → ホストの方が切り分ける
・サラダ、オードブル → トングやスプーンで衛生的に取り分ける
・ケーキ → 最後にみんなで分ける
➂ 共通してとても大事な事
クリスマスの食事マナーは、他のフォーマルディナーのような「作法の厳しさ」よりも、感謝の気持ち、相手を思いやること、場を楽しむことが今も昔も大切なことです。
これはどの宗教でも同じですね!
クリスマスプレゼントの選び方
冒頭でもお伝えしたように、クリスマスは「大切な人に“愛と感謝”を伝える日」です。
そのため、値段よりも 「あなたを想って選んだよ」 という気持ちが大切です。
相手別に考えるのが一番失敗しない
①恋人・夫婦へ
ポイントは 「特別感」+「日常で使えるもの」
・アクセサリー(指輪・ネックレス)
・ペアグッズ(マグ、パジャマ、グラス)
・コスメ(限定コスメ)
・高品質な革製品(財布・キーケース)
・花束+デートプラン
②家族(子供たち)
・おもちゃ
・絵本
・ゲーム
・スポーツ用品
➂友人・職場
ポイントは、軽すぎず重すぎずが鉄則。
・コーヒーや紅茶のギフト
・ハンドクリーム
・少し高いお菓子
・ハンドタオル
・卓上アイテム(小物類)※ 2,000〜3,000円程度
④プレゼントが思いつかないときの“万能3選”
1. 食べ物(少し高級)
2. ハンドケア・バスケアのセット
3. ギフトカード(Amazon・スタバ・百貨店)
以上となりますが、いかがでしたか??皆様のご参考になったのであれば幸いです。
これをきっかけにクリスマスの感謝を通して、ご両親や祖父母のことを考えていただければ
いつもとは違った一面が見えてくるのではないでしょうか??
人季では、そんな大切な方のことでご不安等がございましたら無料で事前相談を受付しておりますのでお気軽にお問い合わせください。
