梅雨の季節になると紫陽花の花が美しく咲きます。
仏教といえば蓮がシンボルですが、この季節は紫陽花が説法などでよく例えとして使われます。紫陽花の性質、姿が仏教の教えと重なるところが多いからです。
① 無常の象徴
仏教の大切な教えの中に「すべてのものは移り変わる」という教えがあります。
これは平家物語の有名な言葉「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」にもあるように、世の中は常に変化していくという教えです。
紫陽花は、「咲き始め」「満開」「色の変化」「枯れていく」というように、花の色や姿が次々と変わります。そのため「無常をあらわす花」として語られます。
② 心の変化の例え
紫陽花はご存じの方もおいでるかと思いますが、土によって色が変わります。
酸性→青、 アルカリ性→赤。
このことから「環境によって人の心も変わる」という仏教の教えにも通じています。
仏教では「人は周囲の縁(えん)によって生きている」と考えます。
これを《縁起(えんぎ)》といいます。紫陽花は土という「縁」によって色が変わる花ともいえます。
③ 梅雨の静かな修行の季節
紫陽花は雨の中で美しく花を咲かせ、雨はどこか静かで落ち着いた雰囲気があります。仏教では静かに自分を見つめる時間を大切にします。そのため雨の中で咲く紫陽花は静かな心を象徴する花とも言われています。
忙しい毎日の中、紫陽花を見つけた時は少し立ち止まって自分を振り返り、自分のルーツに感謝する時間にしてみませんか? 紫陽花の花が微笑んで見えるかもしれませんね。
また6月30日の夏越の大祓(なごしのおおはらい)の日にちなみ、山中温泉の白山神社の境内で茅の輪くぐりが催されます。夏越の大祓とは「知らずに積もった半年分の穢れを祓う」行事です。茅の輪くぐり(ちのわくぐり)と言った方が分かりやすいかも知れませんね。

茅の輪の正面で一礼し、左回り、右回り、左回りの順にくぐった後に社殿に進み、社殿前で「二礼二拍手一礼」でお参りします。日本らしい節目の日。半年の穢れを祓い半年分のモヤモヤをリセットし後半に向けて再スタートしてみませんか?

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