事前のアンケートで、「葬儀の小規模化を通してお客様との距離が近くなっており、そのため仲良くも悪くもなれる。」という回答をいただいてますが、どういうことなのでしょうか?
三木
はい。大規模な葬儀に比べ小規模な葬儀は、担当者である葬儀ディレクターがお客様と会話する時間がだいぶ増えてくると感じています。
小規模というのは、家族葬のような参加人数の少ないお葬儀という事でしょうか?
三木
そうです。通常式が始まってしまえば、進行に沿った流れで淡々と進めていたことが、人数が少ないこともあり、式中も頻繁に会話ができたりするので、全体的に、そのお客様である喪主さまと接する時間が多くなります。
なるほど。
三木
式の中でも、喪主さまやご親族の方から相談を受けたり、確認があったり。常に会話をしている形になるわけです。
つまり、人数の多いお葬儀だと、喪主さまは参列される人達とコミュニケーションされるのに対して、人数が少ないためそうした時間が減り、その場にいる葬祭ディレクターとコミュニケーションする機会が増えてくると。
三木
そうです。そのため絶え間なくお話しているようなイメージになります。
確かに「お客様と近くなっている」感じですね。ちなみに、式の中ではどのようなお話をされるのですか?
三木
故人を中心とした話題ですかね。相談時から様々な会話を通して、ご家族や故人にまつわる事をたくさんお聞きしていますので。
まるで、ご親族の一人になったような。
三木
正にそうですね。そうした距離感が近くなることで、親密感が信頼感につながってゆくと感じています。
接点が多いことで、仲良くもなれるし、場合によっては悪くもなってしまう。
三木
はい。小規模だからこそ葬祭ディレクター(葬儀会社)が教育やコミュニケーションをどれだけ大切に考えているかが重要になってくると思います。
その会社のコミュニケーション能力ですか。葬儀に対して設備面や費用面ばかり気にしてしまうと、見落としそうな部分かもしれませんね。
三木
私共は、しっかり故人やご家族を理解した上でお葬儀に参加したいというスタンスでおります。
ご家族の方との距離が近いからこそ、喜ばれる事を考えることができるとも言えますね。
三木
例えばお酒が好きだった故人であれば、当社からサプライズでお酒をご用意させていただいたことがあり、大変喜ばれたりしたことがあります。
ご家族からしてみれば、ビジネス的な関係というよりは、身内のような感覚で、一緒に良い葬儀を作り上げている感じがしてきますね。
三木
そうした心配りが、家族葬にこそより大切な部分だと思うのです。
なるほど。距離感の話大変面白かったです。ありがとうございます。では、次の話題に続きます。