火葬式を選ばれるお客様は、どのような方が多いのでしょうか。例えば予算重視の傾向にあるとか感じることはありますか?
三木
火葬式を選ばれる方は、本当に身寄りがない方や、お子さんはいるんですが皆さん県外で地元にはおじいさん、おばあさんしか居ません。みたいな、そういう方に選択される場合があります。
なるほど。
三木
喪主になられる世代が県外に居て、親戚も近所もわからない、それならお葬式する意味も無いし、という方ですかね。
呼べる人が居なければ葬儀しても…..。なるほど。
三木
あと、一部ではありますが宗教離れが気になる所です。
宗教離れですか!
三木
なぜ、お通夜しなきゃいけないの? とか、なぜあんな短いお経をするのにお寺さんに支払わなきゃいけないの?と思われている場合ですね。
三木
誤解の無いように伝えたいのは、火葬式が駄目ということではありません。お話したように身寄りがないとか、ご予算的な事情から選ばれることもあり、それもご家族の選択肢の一つですからね。
ご家族それぞれの事情もあってのことですからね….。
三木
はい。ただ、お別れの時間だけでもしっかり故人に寄り添ってほしいなと思うんです。
お別れの時間についてもう少し大切に考えてほしいと
三木
最後のお別れですから。そのお別れの選択が、巡り巡って自分に返ってくるかもしれないと考えてほしいなと思っているのが正直なところです。
うーん、故人への姿勢が自分に対しても起こり得ると。。。深いです。
三木
加賀の方では多いのですが、火葬場で中陰(=ちゅういんお食事をすること、御斎=おときともいう。)をすることで、葬儀全体の時間を短縮することもあります。お別れする時間の使い方は、いろいろです。
三木
簡単に、お通夜をしない、お経をあげないと結論出さずに、故人との繋がりをしっかり考え、我々にもご相談いただきながら一緒に良い葬儀の形を決めていきましょうと伝えたいです。
どんな些細なことでも、良い葬儀のために、ご相談にのっていただけると。
三木
何でも構いません。我々はオペレーターでは無いので、故人とのお別れする時間を大切にするために、一緒に悩み考えることができる相手が私達だと思っています。
いろいろなお話をいただけて、葬儀への関心を深くすることができました。ありがとうございました。
三木
ありがとうございました。また、いつでもご質問ください。
三木さんのインタビューこれで終わりです。