お葬儀や法要に参列する際、多くの方が手にされる「念珠(数珠)」。
「参列するときに持っていくもの」という印象をお持ちの方も多いと思いますが、実は念珠は単なる持ち物ではなく、仏様やご先祖様へ手を合わせる際の大切な仏具です。
その起源は古く、仏教が日本へ伝わる以前のインドまでさかのぼります。修行僧が読経や念仏を唱える回数を数えるために用いていたものが始まりとされ、「煩悩を静め、心を整える道具」として受け継がれてきました。
現在では、お葬儀や法要、お墓参りなどで合掌する際に用いられ、ご先祖様や故人への感謝や祈りの心を表すものとなっています。
念珠にはさまざまな種類があり、宗派によって形や房の色、玉の組み方などに違いが見られます。
そのため、ご自宅の宗派に合わせた念珠をお持ちになる方もいらっしゃれば、宗派を問わず幅広い場面で使いやすい略式念珠をお使いになる方も多くいらっしゃいます。
どの念珠を選べばよいか迷われた場合は、ご菩提寺や専門店へ相談されると安心です。
何よりも大切なのは、念珠の種類ではなく、故人を偲び、ご先祖様に感謝し、心を込めて手を合わせることです。
念珠は、その祈りの心にそっと寄り添ってくれる大切な仏具なのです。

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