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最後の旅立ちを大切に

それぞれの良い葬儀のかたち

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お話を聞いていると、葬儀のかたちというものが最近、よりシステマティックになったというか、ご家族も一般的な手順さえ踏めればOKのような感じがするんですけれども。その中で葬祭ディレクターとして葬儀の中身について思うことはありますか?

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宗教儀礼ですしルールもありますので、式そのものはそのルールに沿って運営していますが、前後に関してはある程度自由でいいのかなと私は思っております。

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前後といいますと?

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式を始める前といいますか、ご家族ごとに「こうしたい」ということをなるべく実現して差し上げたいなあと思っております。

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葬儀後もですか?

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葬儀の式のあとは基本的に流れに沿って進んでいくのでそこまでの違いはないのかもしれませんが。

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初七日などを省略するというような?

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省略といいますか、本来は初七日、その後は一週間ごとに二七日、三七日と続いて七週目に四十九日をしますが、葬儀の日に初七日法要を繰り上げて執り行う方もいらっしゃいます。二七日や三七日のお参りはせず四十九日のお参りをされる場合も多いです。

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私も経験があります。すでに簡略化された形式になっているのですね。

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そうですね。

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最初の打合せの際は、葬儀後の法要を含めて話し合ったりするのですか?

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法要についてお伝えするタイミングは、特に決めないようにしています。ご家族によって気にされていることの優先順位が違うので、そこに合わせるという感じですね。

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つまり通り一遍な打合せマニュアルのようなものはなくて、ご家族との話し合いの中でお話する順番を調整するような打合せをされているということですか?

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そうですね。特に年配の方だと普段から直接お寺さんとやり取りをされている方もいらっしゃいますし、私どものほうが教わることも多いですね。

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なるほど。

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若い世代の方々は地元にいらっしゃらないなどの理由で菩提寺であるお寺さんとのコミュニケーションが希薄になってきていて、そのためお参りに価値を見出しにくいのかな、とは思います。

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ここでもお参りの大切さという部分に結びつきますね。

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お参りもそうですが、儀式を通した時間そのものがご家族の気持ちを整理する時間にもなると思っています。

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ご家族のみなさんがあまり必要としていなくても、そういう時間を経験すればきっとその大切さを分かってもらえる、というところでしょうか。

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はい、そのとおりです。

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強制はしないけれども、あると感じる「良い葬儀」の形

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式での30分程度の時間に故人様との楽しかった思い出、また逆に、つらいかもしれませんが後悔や反省などを考える時間になればいいのかな、式の時間はそういう意味で大事かなと思います。

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葬儀の時間というのはだいたい30分くらいなのでしょうか?

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宗派によって違いますが、私どもの石川県では浄土真宗が多いのでお通夜でもお葬式でもお経自体が概ね30分くらいです。

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その、故人のことを想う時間をしっかり過ごすことがなにより大切であり、それが良いお葬式ということなのですね。

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はい、私はそう思っています。

「ありがとう納棺」、喜ばれています

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納棺については、いかがですか?

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人季では、通常プランでは自社納棺ですが、プレミアムプランでは標準で「ありがとう納棺®」がついています。

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「ありがとう納棺®」では専門の納棺師が故人を洗髪したり、お化粧を施したり。まるで眠っているかのような表情になり、とても喜ばれています。ご家族の方が手伝う部分もあるので、最後に携われたことが嬉しかったという感想をもらいます。

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そんなに自社納棺と違うのですか?

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私どもでも精一杯心を込めて納棺させていただいていますが、やはり専門の納棺師が行う納棺式は空気が違うというか、とても良い時間だなと感じます。

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できればありがとう納棺®を選ばれたほうが良いと?

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もちろん強制ではありませんが、そう思っています。

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いろいろなお話をありがとうございました。最後に楠さんの思う葬儀の形についてご意見があれば教えてください。

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そうですね、大切な人とのお別れは悲しいものですが、お葬式自体はあまり悲しい感じにしたくないといいますか、みんなで故人を囲んで会話するような、思い出を話し合うような、そのようなものであれば良いなと思ったりします。私はお酒を飲むのが好きなので、故人の横に座り、一緒に一杯飲んだりしたいなと思っています。

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ざっくばらんですね!故人も参加した方々も楽しそうです。ありがとうございました。

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ありがとうございました。分からないことがあったらいつでも聞いてください。

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ありがとうございます。

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楠さんのインタビューはこれで終わります。

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