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最後の旅立ちを大切に

薄れてゆく関係性について

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田村さんは10年ほど葬儀業界にいらっしゃるとお聞きしました(2024年3月現在)。現在「家族葬」や「火葬式」に代表されるシンプルな家族葬というものが増えたなあという認識はありますか?

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田村

圧倒的に、あります。圧倒的に増えましたね。

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それは、どのような変化によるものだと思いますか?

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田村

一番の原因はコロナによるものだと思います。

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コロナですか。

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田村

はい、やはりコロナ禍になって、人が集まるのは避けよう。という意識が。

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集まりたいけど、もし感染してしまったら。と思うとなかなか呼べないという心理ですね。

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田村

そうですね。伝染してしまったら、伝染されてしまったら。という不安があると葬儀はできるだけ身内で済まそう、迷惑に思われるので親戚を呼ぶのはやめておこう。となりますので、小さい規模でのお葬儀が圧倒的に増えました。

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なるほど。

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田村

コロナ出始めの当初は、不要な県外への移動は控えるようにという呼びかけもありましたので。

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そうでしたね

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田村

そういう流れの中で、家族葬を選択した遺族の方は「昔の葬儀に比べて随分簡単に終わったね」という実感と、

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ふむふむ

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田村

また、コロナになって3年くらい経過してしまうと、親戚との付き合いもかなり疎遠になってしまって。

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葬儀の時にしか会わない人と、本当に会わなくなってしまった。

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田村

そうです。コロナ禍で亡くなり身内だけで葬儀を済ませてしまう。参列していない親戚などは更に後からその人が亡くなった事を知る。そのようにコロナ禍の3年間で疎遠は加速度的に大きくなっていきます。

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なるほど。

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田村

そうすると、年賀状のやり取りでさえも、親の代が居なくなったらもう出さなくていいと思うようになる。

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葬儀の場が、その家族間の繋がりだけでなく、親戚との繋がりにも関わっていて、それが簡素化されてしまった事で、親戚は想像以上に遠い存在になってしまったと。

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田村

その通りです。

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そして、簡単に繋がりを諦めてしまう。

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田村

はい。何のやり取りも、連絡もしなくなっていく。金沢など地域の場合、正月、お盆に本家の家に親戚が皆集まってというようなものがあったけれども、それらもコロナで集まること自体を自粛し無くなってしまった。

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葬儀だけでなく、集まる場が全て失われてしまった為に関係性が急速に薄まってしまったと。

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田村

そうです。同じように当てはまるのが、地域。コロナ前だったら町会で年間通して行事があったりとか、ご近所と顔合わせたりとか、皆で清掃するとか、秋は町民同士で運動会するとか、そういった事もコロナ禍で全部中止になってしまった。祭りも中止。

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そうでしたね、

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田村

となると、地域の中での繋がりも薄れていってしまっている。

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ふ~む

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田村

薄れてきた関係性が、呼ばなくていいだろうという気持ちにつながってゆく。

家族葬の今後について

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コロナが5類に移行し、この病気に対する警戒心も軽くなりつつあるこれからも、家族葬は増えてゆくと思いますか?

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田村

コロナ禍のような急速ではないですが、まだまだ増えると思っています。誰かが希薄になった人の繋がりを取り戻すような動きをすれば、少しは従来の一般葬なども回復してくるとは思いますが。

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家族葬や火葬式は今後も増えてゆく…..。

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田村

こうして考えると、お葬儀はその関係性を保つのに良い場だったのですが、家族葬にしてしまうことで家族以外への縁を自ら切ってしまっているというのはあります。都会であれば、当たり前かもしれないけれども、石川県はまだまだ田舎の部類には入るので。

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田村

本来お葬儀は、ご近所との繋がりだったり、親戚との繋がり、血の繋がりというものをしっかりと先代から引き継ぐ儀式でもある。とは思うんです。

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なるほど。

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田村

私の所属する会社ではブランドテーマとして「繋がりの創造」というのがあるんですけれど、

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「繋がりの創造」

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田村

地域、親戚、家族との繋がりを、お葬儀を通して引き続き保っていただく場を提供する。というものですね。

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それは、単純に葬儀を請け負うだけでなく、そうしたお葬儀の意義を理解してもらう。という事でしょうか。

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田村

そうですね、それぞれご都合はあることは理解した上で、打ち合わせの中で疎遠になっているといった話題になった時には、「この機会にちゃんと連絡くらいはしてください」とお伝えしたりしています。

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強制はしないけど、繋がりというものの大切さは知ってほしいと。

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田村

その通りです。繋がりで自分は存在している事を意識して貰えればと。

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なるほど、現在自ずから繋がりを強く意識しなくてはいけないな。と感じました。ありがとうございます。

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田村

ご理解いただけて良かったです。

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では、次の話題へ進みます。

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